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Learning Design 2020年01月刊

気づきのエンタ MOVIE 寅さんはカリスマ経営者か? ダメ人間か?

人材開発担当者にご紹介したいエンタメ情報です。
仕事の合間の息抜きにぜひ!

『男はつらいよ お帰り 寅さん』
2019 年 日本
監督:山田洋次
配給:松竹 公開中





樋口尚文(ひぐち なおふみ)氏
佐賀県出身。映画評論家、映画監督。
早稲田大学政治経済学部卒業後、電通に勤務。
30年にわたり会社員をしながら映画評論家、映画監督として活動。
著書に『大島渚のすべて』(2002年)他多数。
映画作品に『インターミッション』(2013年)、『葬式の名人』(2019年9月公開)など。

国民的ヒットシリーズの『男はつらいよ』の、まさかの新作が1969年の第一作公開から半世紀たった2019年公開された。ただし、半世紀といっても、そのおよそ半分は主演の渥美清の逝去によって新作がつくられていない。だから、この度の『男はつらいよ

お帰り 寅さん』公開の驚きは、まず渥美清が不在なのになぜ新作をつくることができるのか。そして、なぜ四半世紀近く途絶えていたシリーズの新作をつくることができるのか、ということであった。

そんな意味でいったいどういう映画になっているのか見当もつかなかったが、観てみるといろいろと納得できた。未見の方に差し障らない程度に言うと、今回の映画の主役はシリーズでもっとも若い孫世代の満男(吉岡秀隆)とイズミ(後藤久美子)で、すっかり大人になって悩みも多い彼らが折にふれ「こういうとき、おじさんだったら」と寅さんのことを思い出す、という物語なのだ。

四半世紀の蓄積による安定感

とはいえ、さすがに『男はつらいよ』の新作をこの2人だけで回していくのは荷が重いし、さくら(倍賞千恵子)も博(前田吟)もヨワイを重ね、その親世代は鬼籍に入っているので、強力な助っ人にも事欠く感じである(そういう意味では唯一、浅丘ルリ子のリリーだけは現役感を引っ張って奮闘している)。にもかかわらず、その弱さを感じさせずに最後まで安定感とともに観てしまうのは、シリーズが終わって四半世紀の蓄積あってのことだろう。

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