連載 新しさは足下にあり 第3回 二元論をのり越える

「思想を変える」ということ

いま企業に生きる者に強く要求されていることは何か。
それは新しい時代にふさわしい唯一無比の独自性ではないでしょうか。
技術の進歩はまさに驚異的で、これまで不可能であったことを次々に可能にしていきます。こうした流れにつれて社会がわれわれに要求しているのは、画期的で革新的な商品やサービス、目を見張るほど斬新なビジネス・モデルや組織のあり方なのです。
つまり「これまでにない」驚きや感動を提供しないと満足してもらえないというのが現状なのです。
さてそこでわれわれが根本的に考えなくてはならないのは、一体何なのでしょうか。
結論からいぇばそれは「思想を変える」ということなのです。商品やサービスを考えてみても、その源泉は、それを発想する人の思想や考え方なのです。いきなりアイデアや形状が出てくるということはなく、それらは思想や考え方から導き出されて発想されるものなのです。