J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2017年10月号

企業事例 山崎製パン 「自主独立の協力体制」で ものづくり企業人材としての成長を促す 新入社員むけ通信教育プログラム

ゆるぎない経営基本方針を根幹に、階層別、部門別、個人育成プログラムなど、多角的な研修プログラムを体系化し、人材育成に尽力する山崎製パン。新入社員研修では、約950名が日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の通信教育講座「Newビジネス道PLUS『造』」を毎年、自主的に受講している。同社の社員教育の方針や、社員の主体的な学習を実現する企業文化について、人事本部 人事第二部次長の吉田栄子氏と課長の濵口欣士氏に伺った。


吉田栄子氏
人事本部 人事第二部
次長

濵口欣士氏
人事本部 人事第二部
人材育成課 課長

●お問い合わせ先
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
カスタマーリレーション部
〒103-6009 東京都中央区日本橋2-7-1 
東京日本橋タワー
TEL:03-6362-4343
FAX:03-6362-4664
E-mail:contact@jmam.co.jp
URL:http://www.jmam.co.jp

育成の根底には経営基本方針

山崎製パンは1948年の設立以来、企業経営を通じた「社会の進展と文化の向上へ寄与することを使命」に、「常に良きものへ向かって絶えず進歩し続けるため」、それぞれの自由な決心で「自主独立の協力体制」をつくることを経営基本方針に掲げてきた。

研修においても、「企業理念に共感できる社員」「企業理念に基づいて行動できる人材」を育てるという一貫した方針を持ち、実践・行動できる社員となるよう、朝礼で唱和したり復習したりする時間を設けているという。

新入社員研修も、経営基本方針への理解を深め、周囲との一体感を醸成することを目的に実施している。チームワークと現業を重視し、入社後の仕事は生産部門であれば製造現場から、営業部門であればルートセールスから始まる。そして現業の経験を経て次のステップへ進む。

各工場には、生産、営業、管理(総務、経理、人事など)の各部門が設置され、一企業のように独立した運営体制を保ちながら、工場同士の協力体制や地域的連携も深い。各事業所が、まさに「自主独立の協力体制」を体現しているのだ。

受講者急増の背景

新入社員の受講率は2011年5%未満から2012年に41.7%と1年で大幅に上昇したものの、当時の教育担当者は、さらなる改善を模索していた。そこで「自ら学ぶ習慣、意識を持てる下地をつくろう」と始まったのが、推奨講座の紹介だ。

推奨は16講座。中でも「Newビジネス道PLUS『造』」は、研修の学習内容を補完することから、現場主体で活用が進んだ。もともと同社では、研修で経営方針を重点的に学んでいるため、仕事の進め方やビジネスマナーの知識を補うには「Newビジネス道PLUS『造』」が効果的だったのだ。

同講座では、生産・製造業に携わる人が「ものづくりの基本」を理解し、必要な意識や態度、考え方を身につけることをねらいとしている。

ものづくりの仕事やカイゼン活動の基本から、職場でのコミュニケーション、工場で使用する文書のマナー、報・連・相のコツなどを、ケーススタディやチェックリストを活用しながら、具体的に学べる。

同講座の受講率が上昇したきっかけは、2012年に人材育成課が新入社員以外も含めて通信教育の全般的な推進活動を始めたことだ。具体的には、本社担当者の発案で各事業所で定期的におこなうフォロー研修の補完ツールとして「Newビジネス道PLUS『造』」の学習を振り返る問題集や、パワーポイント資料を提供。それを機に、自主的なテキスト活用が始まり、ある工場に配属された新入社員全員が受講した実績が認められ、他工場にも波及した。

そして2016年、山崎製パンでは新入社員むけ通信教育を「Newビジネス道PLUS『造』」に一本化した。

人事本部 人事第二部 人材育成課課長の濵口欣士氏は、「製造業むけの内容が当社に合っていたのと、基礎的な内容の分かりやすさが評価されました」とその背景を説明する。

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