2008年からの世界的な不況によって、情勢が大きく変わり、計画の見直しを迫られている日本企業も少なくないだろう。国内市場の縮小も相まって、どの日本企業も少なからずグローバル対応の必要性に駆られている。
日本企業のグローバル展開にはさまざまな壁があるものの、大きな問題の1つは、やはり「人材」に関するものである。その課題を大まかに分ければ、日本人海外管理者の育成、そして外国人(現地人材)の登用・育成の2つ。
日本企業の強みを維持しつつ、この両者の人材を活用して世界でビジネスを行っていくためには、どのような仕組みを構築し、どのような人材育成をしていけばいいのだろうか。
識者の意見と、企業の成功事例をもとに、これからの日本企業のグローバル人材マネジメントについて考察したい。