現場の業務に直結する 経験型学習 『eXラーニング』とは?

1995年に創業した日本初のeラーニング専門企業、デジタル・ナレッジ。1500を超える導入実績を持つ同社は、従来の知識習得型のeラーニングから、一歩進んだ経験型の『eXラーニング』という新しい学びの仕組みを提案している。eXラーニングとは何か、それによって企業内教育はどのように変わっていくのか、同社代表取締役COOの吉田自由児氏にお話を伺った。

吉田 自由児氏
代表取締役COO
●お問い合わせ先
株式会社デジタル・ナレッジ
〒110-0005 東京都台東区上野5-3-4
e ラーニング・ラボ秋葉原
TEL:03-5846-2131
FAX:03-5846-2132
E-mail:infoadmin@d-k.jp
URL:https://www.digital-knowledge.co.jp/
現場スタッフの学びを支援
これまでのeラーニングは、社内で知識を学ぶための学習ツールとして使われ、対象は主にホワイトカラーが中心だった。この状況が大きく変わりつつあるという。デジタル・ナレッジ代表取締役COOの吉田自由児氏は、この変化について次のように説明してくれた。
「まず、背景としてはスマートフォンやタブレットなどのデバイスが広く普及したことがあります。そしてここ数年、小売業や外食産業で多発しているいわゆる“ブラックバイト”の問題や外国人労働者の雇用が増えたことが重なり、さらに近年増加している外国人観光客に対応する、いわゆるインバウンド対応研修も必要となり、現場スタッフへの教育ニーズがかつてないほど高まっています。この傾向は2020年の東京オリンピックを前に、ますます高まっていくでしょう。こうした要望を受けて、当社では現場のスタッフに、知識の習得のみならず経験から学習してもらうeXラーニングをご提案しています」
AIを使った新しい語学学習
eXラーニングとは、受講者に知識だけを習得させるのではなく経験を疑似体験させ、そこからより深い気づきや自己成長を引き出す仕組み。管理者側にとっては受講者の経験を可視化して、データ化することができる。デジタル・ナレッジではeXラーニングの教材として、具体的に次のようなソリューションを用意している。
まず、この秋にリリースされたAIを使った英会話トレーニングは大きなトピックだ。2020年に向けたインバウンド政策が進む中で、小売店や飲食店の現場スタッフは英語力、その中でも話す技能のレベルアップが必須となっている。しかし、これまでのeラーニングでは読む・聞く技能を高めることはできても、書く力・話す力を高めることは難しかった。AI英会話教材オーサリングツールは、企業側が英語の例文を登録しておくことで、AIが受講者と会話をし、評価を行うというもの。AIエンジンを使った会話の自然さはネイティブとの会話と遜色なく、その評価も適切だ。ここで受講者は実際に話し、その反応を聞いて、また話すという経験を積むことができる。話す内容をAIが解釈するだけでなく、受講者が書いた英文を取り込んでAIが解釈することもできる。さらに、これら経験は可視化され、学習履歴や評価を人事データとして蓄積できる。近年、英語4技能への対応が求められている学習塾や小・中・高等学校向けに開発されたツールだが、企業からも現場教育向けとして問い合わせが増えている。さらにデジタル・ナレッジでは、関連企業と共にAIを使った中国語会話トレーニングのツールも開発。言うまでもなく、中国からの旅行客はインバウンド・ビジネスの核となる大事なお客様だ。中国語でコミュニケーションを取れるスタッフを育成できるツールとして、注目を集めている。

危機体験をVRで!
eXラーニングのもう1つの目玉が、教育用VRコンテンツ制作サービスだ。これは通常の講義や研修では実現できないものだったり、効果が薄く、非効率的だった部分の教育を得意とする。例えば、店舗におけるクレーマー対応。いくら紙のマニュアルに対応方法が記してあっても、実際に目の前で大声を出されたり、激しいクレームをつけられると、その対応は容易ではない。かといって、OJTで学ぶのも難しいだろう。VRによって仮想体験をしておくことで、現場のスタッフにはクレーム未経験の状態とは異なる対応を期待できる。また、飲食店でのキッチンでの火災(CGによる制作)、大型店舗での避難誘導(実写による制作)など、ある種の危機体験を事前にVRで経験しておくことは非常に重要だ。ことが起きてからでは遅いのである。VRを使った学習では、VRでの学習履歴はもちろん、受講者の視線の履歴をeラーニングシステムと連携させて、追加や補足の学習をすることも可能だ。さらに、これらのデータを活かした人材育成の仕組みについては、後に詳述する。
効果を高めるノウハウも豊富
経験型のeXラーニングも、そのコンテンツ自体に魅力がなければ教育効果は半減してしまう。吉田氏は、受講者の興味を引く魅力的なコンテンツづくりについて、要諦はスマートフォン(以下、スマホ)対策にあると述べる。
「eXラーニングを含むeラーニング全体が、完全にスマホを中心に据えた学習スタイルに変化していますから、コンテンツもそれに合ったものを制作する必要があります。スマホ普及以前とはコンテンツのつくり方が全く変わりましたね。例えば、かつてはPCの前に座って1時間のコースを受講するスタイルもありましたが、今はマイクロ・ラーニングと言われるように、1つのコンテンツは数分程度にまとめる必要があります。コンテンツの映像化も必須ですね。例えば、フライドポテトの美味しい揚げ方を文章で説明しても理解するのは難しいでしょう。映像であれば、誰でもすぐに理解することができます。また、スマホに合わせた縦長の映像も今後は増えてくるでしょう」
こうした魅力的なコンテンツづくりのノウハウは、eラーニング専門企業として多くの事例を持つデジタル・ナレッジには数多く蓄積されているので、ぜひ相談してみてほしい。
デジタル・ナレッジは、経験から学ぶeXラーニングを提供しつつ、そこから得た履修状況、成績などの情報を人事データベースと連携させ、教育ビッグデータとして新たな価値を創造するところまでを提案している。同社LMS“KnowledgeDeliver”や“KnowledgeRecorder”で学習履歴を蓄積し、“Analytics+”で受講者の成績だけでなく行動や傾向を可視化し、そこからその個人に合ったキャリアパスの作成や教育計画の作成や人員配置、さらに退社予兆の検出といったところまでを既にカバーしている。
eラーニングの進化は、ここまで来ている─その最先端を提示しているのが、デジタル・ナレッジだ。企業内教育の在り方の変化に関心がある人事担当者にとって、同社は目が離せない存在だといってよいだろう。
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