ヨットでのチームビルディングでハイパフォーマンスチームを構築

価値観の異なるメンバーが集まり、生産性の高いチームをいかに構築するかが、多くの組織で課題となっている。その手法として世界で注目されているのが、ヨットセーリングである。ヨットといえば、日本ではレジャーのイメージが強いが、米西海岸の名だたるIT企業では、ヨットを使ったチームビルディングが盛んだという。日本でヨットを使った研修を提供しているヒューマン・エッジの斧出吉隆氏に、その特徴や効果について聞いた。

斧出吉隆氏
代表取締役社長

●お問い合わせ先
株式会社ヒューマン・エッジ
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なぜヨットが効果的なのか

ヨットを使ったチームビルディング研修(以下、ヨット研修)は、実際にヨットをチームで操作し、目標地点への到達を競うことを通じて、チームとしての一体感を醸成する。その後、必要に応じてワークショップなどを組み合わせることも多い。

ヨットでのチームビルディングは、なぜ効果的なのだろうか。

「ヨットで目標地点に速く到達するためには、乗っているメンバー全員が一心同体となって行動することが必要です。風力で進むヨットは、目標に向かって直進することができません。常に風の向きを読み、マストを左右に動かしながら、ジグザグに進んでいきます。そのため、船の向きを変えるタイミングや指示の仕方次第で、ヨットの向きやスピードは大きく変わってしまいます。このような状況では、互いに遠慮や躊躇などをしている暇はなく、速やかかつ確実にコミュニケーションをとらなければ、ヨットは思い通りに動きません。その結果、メンバー間の垣根が取り払われ、チームとしての一体感が強まるのです。翌日にワークショップなどを行うと、以前よりも活発な意見交換ができるようになっています」(斧出氏)

横須賀でセーリングインストラクターをしているマーク・ブライアン氏も「共通の目標に向かって力を合わせることにより、信頼関係が生まれ、チームの一体感が醸成されます。また、ヨットという非日常の環境に身を置くことは、心身のリフレッシュにもなり、クリエイティビティを刺激しやすい」と話す。

生産性を高める要素がそろう

ヨット研修は、チームビルディングにとどまらず、ハイパフォーマンスチームの構築にも有効だという。

「ハイパフォーマンスチームを構築するには、リーダーによる明確な方向性、日常の効率的な活動、そして生産的な人間関係の3要素が欠かせません。生産的な人間関係とは、互いに建設的に検証し合える、つまり、改善すべき点を改善すべきだと率直に指摘し合える関係ということです。ヨットの操縦には、この3要素が全て含まれています。リーダーは風向きを読んで明確な指示を出し、それを受けて各メンバーが効率よく行動していく中で、より生産的な人間関係が形成されていきます。多様な価値観を持ったメンバーによるチームが、共通する1つの目標に向かって進んでいくことを、実際に体感できるのがヨット研修なのです」(斧出氏)

ヒューマン・エッジのヨット研修を社内で実施した外資系輸入販売会社N社の人事部長は、次のように述べている。

「弊社は約10年前に設立された会社で、いわゆるプロフェッショナル集団でした。業績も良かったのですが、さらなるハイパフォーマンスチームの構築と新しい企業文化をつくるために、ヨット研修とワークショップを導入しました。ヨット研修で培われたチームスピリットがそのままワークショップにも活かされ、大変実りの多い研修になりました」

かつては組織の一体感を強みとしてきた日本の企業においても、合併や中途採用者の増加、グローバル化などにより、異なる価値観を持ったメンバー同士でパフォーマンスを向上しなければならないケースが増えている。それだけに、日本でもこのような研修の必要性は高まっていると言えるだろう。

ヨットは安全なスポーツ

ヨット研修は、実際に洋上でヨットを操作するため、参加者は事前課題として、ヨットが進む原理や、ヨットの各部の名称、ロープの結び方などを覚えてくる必要がある。

「当初は、事前課題を出すと、参加する方に嫌がられるのではないかと思っていました。ところが実際には初めてヨットに乗るというワクワク感から、皆さん、喜んで取り組んでこられます」

ヒューマン・エッジが提携している青木ヨットスクールを主宰している青木 洋氏は、日本人として初めて自作したヨット信天翁(あほうどり)二世号で、単独世界一周に成功した方である。世界最小艇の航海としてギネスブックにも登録されている。青木ヨットスクールは日本の民間ヨットスクールでは、世界最大のヨット教育機関であるASA(American Sailing Association)の認定を唯一受けており、信頼できるヨットスクールである。

「万一に備えてもちろん保険には入りますが、ヨットは基本的に安全なスポーツです。天候の変化にも比較的対応でき、警報が出ない限り実施できます」

マリーナは東京(夢の島)、横須賀、大阪(泉佐野)の3カ所にあり、希望のマリーナで研修を実施することができる。研修プランには1日研修と2日研修があり、英語での対応も可能だ。

未知の世界への挑戦を通じて、生産性や創造性に強いチームづくりを実現するヨット研修。興味を持った方は、下記のトライアルに参加してみてはいかがだろうか。

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