企業事例 田辺三菱製薬工場製薬人®の育成にeラーニングライブラリ®を「自主的に」活用する

田辺三菱製薬グループの医薬品製造の中核を担う田辺三菱製薬工場株式会社。同社はグループ製造所や本社の一部と連携して教育体系を構築し、「製薬人」の育成にJMAM eラーニングライブラリ(以下、ライブラリ)を活用している。今回、同社経営管理部の平田延昭氏、門義昭氏、そして田辺三菱製薬株式会社 製薬本部の鈴村邦治氏、本田勝也氏に、ライブラリの活用法についてお話を伺った。

田辺三菱製薬工場
経営管理部
総務人事室長
門 義昭氏
田辺三菱製薬工場
経営管理部
総務人事室
主幹
鈴村邦治氏
田辺三菱製薬
製薬本部 製薬企画部
製薬総務グループ
グループマネジャー
本田勝也氏
田辺三菱製薬
製薬本部 製薬企画部
製薬総務グループ
主幹
●お問い合わせ先
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
e-ラーニング事業本部
〒103-6009 東京都中央区日本橋2-7-1
東日本橋タワー9階
TEL:03-6362-4345(直通)
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(平日9:00~17:15)
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自ら学ぶ風土づくりに活用
田辺三菱製薬工場は、2008年に山口田辺製薬とMPテクノファーマが合併して誕生した、田辺三菱製薬グループの医薬品製造の中核を担う企業だ。「医薬品の製造を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という企業理念を掲げ、コンプライアンスの推進と人材育成を図りながら、企業価値向上に努めている。同社の人材育成の取り組みについて、経営管理部 総務人事室 主幹の門義昭氏は次のように述べる。
「人材育成については田辺三菱製薬グループ共通の教育ガイドラインを制定しています。その中で、医薬品製造に携わる全ての従業員を『製薬人』と命名し、『めざす姿』や教育訓練体系を定めています」
教育体系の柱は、職場でのOJTとそれを補完する「製薬人学校」※、Off -JTとしての全体研修・階層別研修、そして自己研鑽だ。その中で、eラーニングは自己研鑽に欠かせないものと位置づけられている。同社ではかねてから、「人が自ら学ぶ組織風土づくり」が重要だと考えていたが、eラーニングはその一助になると考えて導入したという。

数あるeラーニング教材の中からライブラリを選んだポイントについて、経営管理部 総務人事室長の平田延昭氏は次のように説明する。
「ライブラリはコース数が多く、毎年旬なテーマのコースが増えること、コース内容を要約した資料集があること、それからコストパフォーマンスに優れていることがポイントです。まずは2013年に『マネジメント系』をテスト導入しました。翌年から他のグループ製造所に展開し、全社で『全コースライブラリ』を導入しています」
全社展開する中で、マネジメント系から全コースへと切り替えたことについては、コスト的に大きな差がないこと、メーカーとして全社に技術系も含めて展開する必要性を感じていたことと、技術系のプログラムの中に全従業員に理解してほしいコースが含まれていたことを理由として挙げている。
全従業員が対象
ライブラリの受講対象は、田辺三菱製薬グループ製造所の全従業員だ。費用は全額、会社が負担している。必須コースも毎年定めており、受講率は100%だ。自主的な学習が増えてきているため、必須コースは年々少なくしているとのこと。必須コースについては業務として会社での学習を認めており、それ以外のコースは社外で学習するよう指導している。最近はスマートフォンを使って通勤時間に学習する人も増えてきているとのこと。
ライブラリ以外のeラーニング教材の使用状況については、田辺三菱製薬 製薬本部 製薬企画部 製薬総務グループ グループマネジャーの鈴村邦治氏が「田辺三菱製薬グループとして、コンプライアンスや、環境安全などの教材を利用しています」とグループ全体での教育で使用していることを示した。
ライブラリの修了実績は、評価には反映されていないが、履修状況を昇級候補者の推薦条件の1つとしている。また、受講の継続を希望する者は8割を超えており、受講者はライブラリの有効性を感じているようだ。
自主的な活用法が浸透
同社では、ライブラリの自主的な活用法が浸透し始めている。実際の活用法や、ライブラリ導入の効果について、門氏、ならびに田辺三菱製薬 製薬本部 製薬企画部 製薬総務グループの本田勝也氏は次のように説明する。
「小集団活動において、活動テーマ関連のコースをサークルの全員で履修するケースが増えてきています。また、各事業所が、心の健康づくり計画のセルフケア、ラインケアの学習教材として活用しています。自ら学ぶ組織風土づくりを進めているので、こうした自主的な活用法が広まってきていること自体が効果だと感じています」(門氏)
「また、ダイバーシティ研修等、全社研修に先立ち、ライブラリの関連コースの事前受講を促して、研修の効果を高めるために役立てています」(本田氏)

ライブラリの運営上の工夫については、毎月、利用状況をホームページにアップし、全受講者にメールを定期的に送付している。利用状況と併せて管理者コメントを送ることで、レスポンスがあるという。また、各事業所の管理者も受講状況を把握し、フォローしている点もポイントだ。
教育に関する今後の課題については、研修の見直しやターゲットの絞り込みを含め、効率的な運用と展開を重視している。その中で、ライブラリがどのような役目を果たしていくのか、引き続き田辺三菱製薬工場の取り組みに注目していきたい。
※「製薬人学校」とは、入社後3年間で「製薬人」の基礎を身につけてもらうために開設した企業内学校。
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