「男女の脳の違い」を題材に、ダイバーシティの本質と組織コミュニケーションを学ぶ

女性活躍推進法も施行され、女性が活躍できる組織づくりやダイバーシティ推進に取り組む企業が増えている。 そのような企業では、「ダイバーシティとは何か? なぜ必要なのか?」ということに対する共通理解や目的の共有がまず求められる。 そのための研修として注目されるのが、感性分析の第一人者である黒川伊保子氏とテンプスタッフラーニングが共同開発した「男女脳差理解によるダイバーシティ・コミュニケーション講座」である。 ダイバーシティ推進のスタートアップ研修として、多くの企業で活用されている。

岩崎真也氏
代表取締役社長

小室銘子氏
営業部
部長

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脳差に基づく感性の違い

まずは、次のシーンを思い浮かべていただきたい。

女性部下が男性上司にトラブルの報告をするため、まず経緯を話した。ここまでの経緯を話さないと、本当の原因を究明できず、上司が判断できないだろうと考えたからだ。さらに、できるだけ情報を伝えようというサービス精神から、いろいろな話を付け加えた。すると、男性上司は途中で話を遮り、「要領を得ないな。もっと単刀直入に話してくれ」と頼んだ。

似たような経験を持つ人は多いのではないだろうか。こうしたコミュニケーションのトラブルは、男女の脳の違いに起因するという。

この講座を監修する黒川伊保子氏は、コンピューターメーカーで14年にわたり人工知能の研究開発に従事した後、その研究から生まれた感性分析法を用いて、男女の脳の感性の違いを解明してきた。黒川氏によれば、意識して行う言動、所作などにおいて男女差はないが、無意識の領域で起こる、とっさの快・不快などの「感性」については、男女に大きな違いがあるということだ。

感性の違いを活かすには

例えば、対話の仕方も男女によって好みが分かれる。男性脳は人の話を理解する時に、空間認知の領域を使うため、「この話の目的(ゴール)はどこか、ゴールまでに、いくつの要素をクリアしなければならないのか、今、その何合目に当たるのか」を無意識に探っている。そのため、目的の見えない話や寄り道の多い話は、脳へのストレスが多く、うんざりしてしまう。一方、女性脳は感じたことを感じたままにしゃべることにより、他者と共感し合い、その中でアイデアを思いつき、コミュニティを形成していく。

こうした男女の感性の違いを理解したうえで冒頭のシーンを見ると、男性課長は女性部下の目的の見えない話にストレスを感じていることが分かる。しかし、そこで女性部下を「要領が悪い」と判断してしまっては、女性の感性を活かすことはできないと、テンプスタッフラーニング代表取締役社長の岩崎真也氏は語る。

「実は、このような女性部下の報告の中には、お客様の気持ちやその変化など有益な情報がたくさん含まれていたりします。ところが、男性上司が『単刀直入に話してくれ』と言ってしまうと、女性部下から本当に必要な情報が上がってこなくなり、良いアイデアが生まれることも難しくなってしまいます」

では、このようなシーンでは、どのような対応をすべきだろうか。同社営業部部長の小室銘子氏は、次のように答える。

「女性部下は、男性上司が理解しやすいように結論から報告し、別の話を付け加える時は、なぜその話が必要なのかを先に説明したほうが良いでしょう。男性上司も、あまり先を急がせず、気持ちよく聞く姿勢が望まれます」

実感を伴いながら楽しく理解

このように、職場で起こりやすい身近なケースを参考に、男女脳の差に基づく感性の違いを理解し、互いに働きやすいコミュニケーションのとり方を“楽しく”学べるのが、この研修の特長といえる。

「違いがあることによって生じる感情や、職場で衝突が起こる理由、そして、互いに違いを知り、認め合うことによって得られる利点など、ダイバーシティを推進する意味・意義を、具体的な実感を伴って理解することができます」(岩崎氏)

同研修は2010年に開発されて以来、50社以上の企業で実施されてきた実績を持つ。

「『女性部下の考えていることはよく分からない。女性の部下は持ちたくない』と考えていた男性管理職でも、この講座を受けていただくと、『あの行動はそういう理由からだったのか』ということが分かり、女性部下との仕事がしやすくなったという評価をいただきます」(小室氏)

最近では、管理職向けの研修に加え、女性リーダー育成の研修に組み込む、全社員で受講することで社内の共通言語とする、などさまざまな活用事例が増えている。

「男性管理職が女性部下をうまくマネジメントするには?というニーズももちろんありますが、最近では女性管理職育成にも活用されています。女性にとってある意味“アウェイ”である男性社会でリーダーシップを発揮するうえで、気をつけたほうが良いことが学べるからだと思います。『楽しいだけでなく、実際に役に立った』という受講者の声が多いことも、お勧めできるポイントです」(岩崎氏)

ダイバーシティの本質を伝えたい

テンプスタッフラーニングでは、この研修をより多くの人に受講してほしい、企業内でも推進してほしい、との考えから、公認インストラクターの養成講座も実施。企業のダイバーシティ推進担当者や人材開発担当者、プロの研修講師などが受講しており、現在、100人を超える公認インストラクターが存在している。

一方、世の中には同講座以外にも男女脳の違いを扱った研修はあるが、内容の浅いものも少なくないようだ。

「『男性は○○、女性は××』というような固定的な考えを押しつけてしまうと、ダイバーシティの本質とは真逆の発想になりかねません。受講される方からの反発も生みます。一人ひとりの違いや個性を認め合い、活かし合うこと。それによって、単一の価値観や感性の組織では生まれ得ない新しい価値を創造できる組織をつくることが、ダイバーシティ推進の本来の目的です。それを実現するために、この研修はあります」(岩崎氏)

黒川氏が代表取締役を務める感性リサーチでは、日々研究が行われており、最新の研究成果に基づいて講座の内容は常にアップデートされているそうだ。

ダイバーシティや女性活躍についての意義を組織内で共有し、推進する際のスタートアップ研修として、活用してはいかがだろう。

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