派遣スタッフの能力開発とキャリアアップを継続的に支援ケイキャリアパートナーズ事例

人材派遣業、職業紹介事業、能力開発事業を展開するケイキャリアパートナーズ。2015 年9月に労働者派遣法が改正され、派遣スタッフのキャリア形成支援が義務化される以前から、同社は日本能率協会マネジメントセンターが提供する「e ラーニングライブラリ®(以下、ライブラリ)」を導入し、派遣スタッフの学びを支援している。今回、同社代表取締役社長の林直樹氏と神戸営業所所長の井原新氏に、ライブラリの活用法についてお話を伺った。

ケイキャリアパートナーズ
代表取締役社長
井原 新氏
ケイキャリアパートナーズ
キャリアサポート本部
派遣営業部 神戸営業所 所長
●お問い合わせ先
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
e- ラーニング事業本部
〒103-6009
東京都中央区日本橋2-7-1
東京日本橋タワー9階
TEL:03-6362-4345(直通)
発信者番号を通知しておかけください(平日9:00 ~ 17:15)
URL:http://www.jmam.co.jp/
派遣スタッフ向け自己啓発
1989年、川崎重工業グループの人材サービス会社として設立したケイキャリアパートナーズ。現在は神戸を拠点に、東京、大阪にも営業所を構え、川崎重工グループ以外の多くの大手企業にもスタッフを派遣している。同社の教育方針について、代表取締役社長の林直樹氏は次のように述べる。
「当社には、派遣業や紹介業に携わる社員と、派遣先の職場で働く派遣スタッフがいます。前者は人材ビジネスに魅力を感じて入社し、この仕事が好きという人ですので、仕事を通して成長を実感できる機会をつくっていきたいと思います。一方、派遣スタッフの中には、自分がめざすべき方向を見つけられずに派遣として働いているという方も少なからずいるようです。こうした方を育成していくためには、まずは自分がめざすべき方向を見つけることが必要だと思っていますので、そのための支援をしています」
具体的には、派遣スタッフに対して自己啓発を促し、セミナーや通信教育の受講を勧めてきた。しかし、派遣スタッフから時間がないなどの悩みも多く聞き、より手軽な学習方法を探す中でライブラリを知り、2013年に導入。以来、継続して活用している。派遣スタッフを含めた全社員を対象に、希望者は在籍期間中の1年間に限り無料で自由にeラーニングを受講できる仕組みだ。
ライブラリを継続して利用している理由について、林氏はこう述べる。
「教育は、継続しないと意味がないと考えています。1年や2年で結果を見るのではなく、教育によって変わる人が出始め、それに続く人たちが出てくる――そうした流れをつくるには、時間が必要だと考えています。また、内勤社員にも学んでもらいたいと考えているのですが、東京・大阪と拠点が増えたため、全員を集めての研修が難しくなってきました。そこで、ライブラリを活用し、コンプライアンス、個人情報保護などの啓発教育に活用しています」
多彩なツールを使って告知
ライブラリをより多くの人に活用してもらいたい──こうした思いから、同社では受講者募集の告知方法にも工夫を凝らし、さまざまなツールを活用している。
キャリアサポート本部 派遣営業部 神戸営業所所長の井原新氏は、告知の工夫点について次のように述べる。

「『eラーニングライブラリ受講生募集のご案内』というチラシを年2回作成し、これを全派遣スタッフに配布しています。内容は、ライブラリについてコース例を交えて紹介し、申し込み方法、利用条件、動作環境などを記載しています。あとは、毎月メルマガを配信し、人気コースや新設コースを案内しています。また、HPの派遣スタッフ専用ページに受講のQ&Aを紹介したり、キャリア・コンサルティングの際に個別に勧めたりしています」
受講者からは、スマホ対応コースが増えて、通勤中やちょっとした時間に学習できるのが好評だという。ただし、会社が期待するほどは受講者が広がっていないこと、修了せずに途中でやめてしまう人がいることが今後の課題だ。
「『今こんなことをeラーニングで勉強しています』といった声を聞くと嬉しいですね。一度でもライブラリを経験した派遣スタッフは、繰り返し受講する傾向があります。未体験の派遣スタッフにまず一度受講してもらうためには、担当者が派遣スタッフとコミュニケーションをとりながら背中を押し続けることが大切だと思います」(井原氏)
OJTの補完教材として
2015年、労働者派遣法が改正された。これによって、派遣スタッフのキャリア形成支援が義務化された。同社の今後の教育計画や課題は、どのように変わるのだろうか。

「今回の改正のポイントは『派遣労働は一時的なもの』と定義されたことです。派遣元事業者には雇用安定化措置とキャリア形成支援策が義務化され、3年の間に派遣スタッフが派遣先の採用基準をクリアできるよう、派遣元が能力開発に取り組むことが求められています。これまで以上に派遣先の協力を得てOJTに取り組み、より計画的な能力開発が必要になります。今後は、OJTの補完教材として入門・初級段階でのライブラリ活用を検討しています」(林氏)
「これからますますライブラリを活用する場面が増えると思います。我々担当者もライブラリに関する知識を深め、しっかりと派遣スタッフへ説明していきたいと思います。派遣スタッフが受講したくなるコース、特に事務系のコースが充実することを期待しています」(井原氏)
派遣スタッフに対する能力開発支援に、これまで以上に注力していくというケイキャリアパートナーズ。同社の取り組みに、今後も注目していきたい。
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