のめり込むほど面白い! ビジネスゲームで経営センスを鍛える

「管理職に経営センスを身につけさせたい」「新入社員にビジネスの仕組みを理解してほしい」──そんな育成ニーズに応えるのが、経営を疑似体験できるビジネスゲーム「ビズストーム」だ。短時間でも実施でき、楽しみながら経営を体感できるところが高く評価され、内定者や新入社員から管理職まで、幅広い層を対象とした研修に活用されている。開発の経緯やゲームの特長などについて、開発者の箕作千佐子氏とビジネスパートナーの堀切研一氏に聞いた。

箕作 千佐子氏
ビズストーム
代表取締役
中小企業診断士
堀切 研一氏
ビズストーム関東支部
プロデューサー・ハウス代表取締役
中小企業診断士
●お問い合わせ先
関西本部:株式会社ビズストーム
〒541-0044 大阪市中央区伏見町4-4-9
オーエックス淀屋橋ビル3F
TEL:06-7878-6582
FAX:06-7878-6537
関東支部:株式会社プロデューサー・ハウス
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-11-5
ダイネス壱番館渋谷703 号
TEL:03-6455-1618
FAX:03-6690-5711
E-mail:info@bizstorm.jp
URL:http://bizstorm.jp

ゲームと経営の知識を融合

経営センスを持つことは、ビジネスを行ううえで重要な要素といえる。しかし、経営知識を机上でいくら学んでも、経営センスを身につけることはなかなか容易ではない。そこで注目されるのが、経営を疑似体験できるビジネスゲームだ。昨年7月にリリースされたビズストームは、企業研修に採用され、楽しみながら経営が体感できるツールとして評価されている。ゲームを開発した箕作氏は、開発の経緯をこう語る。

「中小企業診断士として、経営に関する研修を数多く行ってきました。しかし、参加者が経営に関して実感を持てなかったり、体系的に理解できなかったりと、座学の限界を感じることがよくありました。そこで、実際の経営に近い体験ができれば、得られる気づきが大きいと考えたのです」

箕作氏には、ゲームソフトメーカーでゲームクリエイターとして開発を手がけていた経験があり、ゲームのルールづくりのノウハウと経営コンサルティングの知識・経験を生かしてビズストームを開発した。特長として、箕作氏は次の4つを挙げる。

①誰でも学べる:数字や計算が複雑なビジネスゲームが多いが、ビズストームは1~2ケタの足し算・引き算レベルでできるため、数字に苦手意識を持つ人でもプレイしやすい。

②マーケティングを重視:財務やコミュニケーションなどを重視するものが多い既存のビジネスゲームと異なり、現代のビジネスで重要なマーケティングを重視。市場や競合に関する戦略を立て、意思決定を行う。

③夢中で楽しめる:ゲームソフト開発のノウハウを取り入れ、楽しく取り組めるものとなっている。

④短時間でもできる:ビジネスゲームには複数日をかけて行うものもあるが、ビズストームは最短3時間(推奨は4時間以上)から実施できる。

経営に通じるリアルさ

ビズストームは、トレーニングを受けた講師のもと、1グループ4~6人でプレイするのが基本。キット(ゲームの道具)があれば同時に何グループでもプレイできる。ゲームは1人が1社を経営。研究開発や人材育成などをしながら経営資源を蓄積し、自社商品を販売し、最終残高をグループ内で競うもので、主に次のような3つのフェーズで進行する。

①仕事フェーズ:限られた時間と資金の中で、社長やスタッフがどんな仕事(研究・開発、広告・営業、人材育成、市場調査など)をするかを戦略的に考え、決定する。商品を投入する市場の選択や価格設定などもポイントとなる。

②販売フェーズ:プレイヤーが生産した商品や大企業の商品を並べて、顧客がどの商品を購入するか判定していく。この時、顧客は最も魅力的な商品を購入する。

③会計フェーズ:売上を回収。その期のお金の流れを記入し、利益や残高を確認する。来期の資金が足りるか、借入が必要かを考える。

これらのフェーズを8期繰り返し、最終残高が最も多い人が優勝となる。時には「ストームカード」で思いがけない事態(スタッフの退職、社長の病気、テレビ出演など)が発生することもある。

「ビズストームをやると大いに盛り上がります。参加者はゲームに熱中して一生懸命考えるので、それだけ深い学びや気づきを得られます」と話すのは、ビズストーム運営の関東支部を担当する堀切氏。

「最も盛り上がるのが、プレイヤーの商品が市場に出そろい、お客様に購入される瞬間です。自分の考えた戦略が正しかったかどうかがはっきりとわかるので、自分の実力を突きつけられます。それだけに、狙い通りだった時の喜びは大きいですし、戦略が外れた時は原因を追究しようとする。この辺に、実際の経営に通じるリアルさがあると思います」(堀切氏)

新人から管理職まで学べる

ビズストームは、内定者・新入社員から管理職まで、幅広い層の研修に活用されている。

ある商社では、今年3月に内定者約360人を対象にビズストームを実施した。同社では入社後に内定者研修を行っているが、ビジネス経験がないため、研修で学んだことが定着しづらい傾向があった。そこで、事前にビズストームでビジネスを疑似体験することにより、その時の体験を研修での学びと結びつけることができ、研修効果を高めることにつながったという。参加した内定者からは「ビジネスはあらゆる要因・環境が複雑に絡み合い難しいものであると実感した」「人材育成にこれだけ苦労するとは思わず、自分に置き換えて気づかされた部分が多くあった」など、ビジネスの全体像や自分の立場を俯瞰的に捉えた感想が多く寄せられ、効果のほどがうかがえる。

「新人の段階からビジネスの仕組みを理解できれば、自分の仕事の位置づけがわかり、早い時期から自律的に行動できるようになります」(箕作氏)

また、経営者が管理職に「経営者視点を身につけさせたい」という目的で実施する企業も多いという。あるメーカーでは、開発部門の課長が、メンバーに経営視点を持たせ、マーケットを意識したものづくりをしてもらうためにビズストームを実施したというケースもある。

「経営について口頭で説明し、理解させるのは難しいものです。それよりも、ビズストームを4時間体験していただければ、経営とはどういうものかが実感できます」(堀切氏)

夢中になれるからこそ気づきも多いビズストームは、経営やビジネスの仕組みを短時間で理解するための有効なツールとなりそうだ。

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