“国内外で活躍できる人材”を育む通信教育 『仕事によく効く! 思考術』コース

グローバル人材を育成するためには、語学や異文化理解教育だけでなく、“国内外で通用する”標準的なスキルも身につけなければならないはず──こうした考えを提唱しているのが、日本能率協会マネジメントセンター(以下、JMAM)。今回、同社通信教育事業本部の斎木輝之氏、西山朋樹氏に、“国内外で活躍できる人材”の育成について、お話を伺った。

斎木 輝之氏
通信教育事業本部
販売促進部長

西山 朋樹氏
通信教育事業本部
開発2部 主任

●お問い合わせ先
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
通信教育事業本部
〒103-6009
東京都中央区日本橋2-7-1
東京日本橋タワー9階
TEL:03-6362-4340(代表)
E-mail:contact@jmam.co.jp
URL:http://www.jmam.co.jp

グローバル人材育成に変化

2013年10月、JMAMは「“日本企業”に求められるグローバル人材育成のポイント」と題したセミナーを、東京、大阪、名古屋で実施。131社・140名の参加者アンケートから、日本企業が抱えるグローバル人材育成の課題が浮き彫りになった。

「『グローバル人材』の育成に関する課題」について質問したアンケート(複数回答可)で、育成課題として「異文化理解」を選んだ企業が46.4%、「語学力の強化」が43.5%だったのに対し「国内外で通用するコミュニケーション能力」と答えた企業は68.8%と過半数を超えた(n=138)。

一方、「語学以外の教育を行っている」と答えた企業は50%にとどまった。

出席した教育担当者の多くが「コミュニケーション能力をはじめ、さまざまな知識・スキル教育の必要性を感じてはいるが、実際は英語と異文化理解教育が中心」と語る一方で「赴任前の教育が不十分で、経験の浅い人材を派遣し、現地からクレームが来ている」例もあるという。

教育対象を全社員へ拡大

この教育テーマと課題のギャップは何を意味するのか、JMAM通信教育事業本部 販売促進部長の斎木輝之氏は次のように説明する。

「グローバル人材育成のアプローチを変える時期に来ているということです。日本企業がグローバル化し始めた当初は、国内である程度経験を積み、実績を上げた人材が海外へ赴任しました。彼らは最初から、国内外で共通して求められるグローバル標準のスキルを持っていたのです。ですから、語学や異文化理解ができれば海外でも仕事ができました。しかし、現在は実務経験も仕事のスキルも不十分のまま、より多くの人材が海外へ赴任しています。それなのに、教育テーマは変わらず語学・異文化理解が中心。このため、教育テーマと現場課題の間にギャップが生まれてしまっているのです」

こうした状況に対して、JMAMは教育を行う対象を「赴任者のみから全社員」へと拡大し、教育テーマについても「語学・異文化理解に重きを置く現状から、国内外で通用するグローバル標準の知識・スキルを体系的に教育するスタンス」へと転換すべきと提唱している。グローバル人材育成を特別視するのではなく、全社員を対象として“国内外で通用する人材”の育成をめざすべきというわけだ。

求められる多面的思考

では、国内外で活躍できる人材に求められるスキルや考え方とは何か。この問いに対する答えとして、JMAMでは、2013年から「JMAMグローバル」と銘打ち、一連の通信教育コースをリリースしている。「プロジェクトマネジメント」「ミーティング」「プレゼンテーション」など、グローバル標準の知識・スキルを体系的に学べる内容をラインナップ。国内外で活躍できるビジネスパーソンになるためのエッセンスがまとめられたシリーズとして、開講以来多くの企業で採用されている。中でも、特に高い人気を誇るのが『仕事によく効く! 思考術』コースだ。

このコースでは、急速に変化しているビジネス環境で成果を出すために必要とされる「多面的なものの見方」に注目。1つの問題を多面的に捉え、解決策を生み出すことができる力を養うことをめざしている。

では、「多面的なものの見方ができる」とは具体的にはどのようなことなのだろうか。同社通信教育事業本部 開発2部主任の西山朋樹氏は次のように解説する。

「『9枚の板チョコを4人の子どもに、けんかをしないように分けるにはどうすればいいか』という問題を例に考えてみましょう。多くの方は、チョコを2枚ずつ分け、最後の1枚を4等分するという考え方が最初に出てきます。この均等に割って配るというのは、ロジカル・シンキングを使ったアプローチです。また、チョコを一度溶かして、マグカップに注いであげれば、平等に分けることができます。このように、思考の幅を広げ、斬新なアイデアを導くのがラテラル・シンキングを使ったアプローチです。もう1つ、『けんかしないようにチョコを分けることが重要であって、9枚全てを分ける必要はないのではないか?』このように考えて、『自分であらかじめチョコを1枚食べて、8枚にしてから子どもたちに分ける』という案も考えられます。このように前提を疑い、本質に立ち戻って考えるアプローチがクリティカル・シンキングに基づく考え方です」3つの思考法を身につける

ロジカル・ラテラル・クリティカル、これら3つの思考法を使いこなし、問題を多面的に捉える力こそ、国内外で活躍する人材に欠かせないものなのだと西山氏は言う。「多種多様な文化的背景を持つ人材が協働するグローバルな職場はもちろん、国内であってもダイバーシティが進む職場では、多様な考え方を受けとめ、誰にでも理解できるようロジカルに考え、伝える力が今まで以上に求められます」「商品開発などの分野では、多様な考えに触れ、自由に発想するラテラル・シンキングが不可欠になるでしょう」また、「よりよい解を模索するために常に前提を疑い、粘り強く考え抜くクリティカル・シンキングは、これからのリーダーにとってますます重要な能力といえます」

『仕事によく効く! 思考術』は、この3つの思考法を1つのコースでわかりやすく学ぶことができる。3つの思考法をバランスよく使うとどうなるのかを効果的に学習できるよう、1つの問題を3つのアプローチで考える例題が豊富に用意されている。

グローバル人材育成のアプローチを変え、“国内外で通用する人材”の育成へとスタンスを転換することが求められている今、『仕事によく効く! 思考術』はその課題に対する1つの解決策と言えそうだ。

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