日本企業の人事課題を解決する グローバル総合タレントマネジメント

労働市場が変化する中で、日本企業の人財危機は深刻なものとなってきている。
特にグローバル規模での優秀な人財の確保、育成、適材適所の配置などは日本
企業が世界で後れをとっており、大きな課題となっている。こうした課題を解決できる仕組みとして注目されているのが、サクセスファクターズのクラウド型タレントマネジメントだ。今回、同社日本法人の樋口将嘉氏に、日本企業の人事課題と解決策についてお話を伺った。

樋口 将嘉 氏
バリューエンジニアリング本部
本部長

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サクセスファクターズジャパン株式会社
〒102-8022
東京都千代田区麹町1-6-4
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日本式人事管理の崩壊

世界で4200社、2800万人のユーザーにタレントマネジメントソリューションを提供しているサクセスファクターズ。グローバル規模で企業の人財戦略を支えている同社だからこそ、日本企業が抱えている人事課題が見えている。同社が27カ国、2700名の経営幹部と、同じく2700名の従業員を対象に2014年に行った調査「Workforce2020」によると、日本企業の41%が「労働力供給のグローバル化」を課題と考えていることがわかった。また、「追加のトレーニング」が職場での最重要事項だと考える経営幹部は76%に上るのに対し、そのことを重要だと考える従業員は35%しかいないなど、経営幹部と従業員の意識が乖離していることもわかった。こうした状況に、さらに日本の少子高齢化の問題が絡み、日本における中長期の人事課題は深刻なものとなっている。

このことについて同社の日本法人であるサクセスファクターズジャパンの樋口将嘉氏は次のように述べる。

「日本の生産年齢人口は今後20年で17.6%、1352万人も減少します。20年後というと遠い未来のように感じるかもしれませんが、いま新卒で入社してきた世代がミドル・マネジャーとして活躍する頃だと考えると、喫緊の課題だということがわかると思います。国内の急激な少子高齢化によって、終身雇用、正社員重視、新卒依存などの“日本式人事管理”が揺らいでいるのです」

少子化の進行によって内需が減少するため企業はグローバル化せざるを得ないが、働き手も国内にはいなくなるため、現在の日本のグローバル企業が行っているような“日本人のみで行うグローバル経営”には無理があることは明白だ。日本人以外のマネジメントの確立、社員タレントのグローバル管理が今後は必須となる。さらに製造業であれば“現地のローカルマネジャーが育っていない”、“退職者の技術や知恵の伝承ができていない”、流通業であれば“契約社員/アルバイトなどからの抜擢を行わないと店長が確保できない”、“現場での人員育成効率化・サービスレベル向上へのプレッシャー”など、各産業ごとに課題がある。こうした状況下では、どのような人事戦略が求められるのだろうか。

新しい人事戦略

日本式人事管理が崩壊しつつある今、人事戦略におけるアプローチとしては「要員分析と計画」、「事業戦略と組織目標の明確化」「目標達成のための戦略的人員配置」「社内外からのタイムリーな異動・採用」「マネジメントパイプラインの強化」「従業員エンゲージメントの継続的向上」「個々人に適した継続的育成」などを、グローバル規模で行う必要がある。樋口氏は、そのためのフレームワークを4つの“R”で説明できるという。

「4つのRとは、Right Things(最適な業務)、Right People(最適な人財)、Right Way(最適な意識)、RightDevelopment(最適な育成)、を表しています。つまり、経営目標を個々のミッション、目標に落とし込み(RightThings)、それを実行するに最適な人員を配置し(Right People)、高い意識を持ち続けさせながら(RightWay)、継続的にスキル・経験を向上させる(Right Development)ことが必要になります」

サクセスファクターズが提供するソリューションは、まさにこの総合的なタレントマネジメントだ。従業員が本来の仕事に打ち込めるようにする目標管理、評価管理、要員計画、適切な人材を見つけて優れた人財に育成する採用管理、報酬管理、学習管理、後継者/キャリア管理、ビジネスの成果を高める社内 SNS、要員分析といったモジュールを持ち、これらを必要に応じてどこからでも利用でき、ニーズに応じて拡張できる点が特徴だ。

例えば、世界最高のラグジュアリーホテルグループをめざすマンダリン・オリエンタル・ホテル社は、優秀な人財を世界中で確保するために、サクセスファクターズのタレントマネジメントを導入。最初はまず評価管理を導入し、それによって世界に点在するホテルの全ての人財の評価と同時にプロファイルを見える化。さらに後継者管理のモジュールも導入することで、グローバルでの後継者計画や人事異動に効果を発揮し、新拠点立ち上げの際には最適な候補者の選択を実現した。

「これまでその会社では新しいホテルを立ち上げる時にも適任者がわからず、全て現地採用で他のホテルからの引き抜きなどを行っていたのですが、グローバルで人財を一元管理できるようになったことで最適な配置が可能になり、採用コストを5億円下げることができたということです」(樋口氏)

社内SNSで協働性も向上

サクセスファクターズは2012年からSAPグループの一員となったが、そのSAP社内でも、130カ国、7万4500人がタレントマネジメントシステムを使い、スキルの見える化と最適人財配置に役立てている。全世界の社員のポジション、スキル、異動希望などが一元管理され、個人別に必要な研修メニューも提示される。こうした仕組みは経営や人事にとって革新的であるばかりでなく、社員にとってもメリットが大きいという。

「例えば社内SNSで質問したり、キーワードで検索すると、そのことに詳しい人財が世界中から回答やコメントをくれます。一般的なSNSとは違い、社内のプロフェッショナルが、責任を持った回答をし、それがさらに社内ナレッジとして蓄積していくという良循環が、社内の協働性を高めています」(樋口氏)

サクセスファクターズのタレントマネジメントは、国内では100社、25万人、外資系企業の日本法人を含めると300社以上が活用している。今後、日本企業のグローバル化がますます進行する中で、世界規模での人財の見える化と一元管理は人事戦略として必須のものになる。前述のように必要なモジュールだけを利用することも可能なので、少しでも早く総合タレントマネジメントに着手することをお勧めしたい。

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