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04月15日更新

編集部より

コロナウィルスの影響により、在宅で勤務をされている方は少なくないでしょう。在宅勤務をしている方々の問題として多く上がっているのが、「運動不足」です。出勤をすれば、通勤はもちろん、オフィス内でも打ち合わせ、ランチなど席を立つ時間はそれなりにあるものですが、自宅にいると、パソコンの前から一歩も動かずに一日が終わってしまった……なんていうことも。そこで今回は、連載「書籍に学ぶビジネストレンド」のバックナンバーより「ビジネスパーソンの『身体』そして『心』を鍛える」をご紹介します。ダイエットや筋トレ、脳トレにつながる書籍を10冊ご紹介していますので、ぜひご覧ください。

めざせ☆経営型人事
書籍に学ぶビジネストレンド
第56回
ビジネスパーソンの「身体」
そして「心」を鍛える

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、
最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 コンサルティングサービス部 部長

日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL: http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。
E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

前号では、ビジネスパーソンにおける休息の重要性と関連書籍を紹介した。疲労の蓄積は「仕事の効率」にも大きな影響を及ぼす。良質な休息は重要で、書籍は今後も登場するだろう。

一方で、パフォーマンス向上のために「身体を動かす」ことの重要性が高まると思う。

そこで本号では「運動」に焦点を当ててみる。ビジネスパーソンは、予想通り「運動不足」のようだ。

スポーツ庁が2016年11月に実施した「スポーツの実施状況等に関する世論調査」※1によれば、30代から50代で「運動不足を感じる」人の割合が非常に高く、30 代女性では87%近くに達している。

人事担当者は社員への「運動の奨励」をもう少し働きかけてみてもよいだろう。

社員の結束を強めるため「社内運動会」を復活させる企業が増加している。NPO 法人ジャパンスポーツコミュニケーションズが受託する社内運動会の件数は近年急増しているという※2。さまざまな観点から、運動会復活の流れは大賛成である。

また、社内にヨガスペースを設けたり、勤務時間内の「筋トレ」を推奨する企業も出てきている。こうした取り組みは、先進的なイメージを持たれやすいということもあり、就活生の注目度が高い。

日本より運動マインドが高いアメリカでは、フィットネスクラブの中にオフィスを作り「好きな時に運動ができる」ことを売りにする企業まで登場している。

ビジネスで成功するためには、「心・技・体」を意識しておく必要がある。身体を動かすことの効能は「心」を「鍛え」「落ち着かせる」ことにもつながる。

ここで人事担当者が今後注目すべき、運動関連書籍を分類してみよう。

①科学的見地に基づいたトレーニング書

②プロトレーナーによるトレーニング関連書

③ビジネスパーソン向けダイエット書

①は「運動の重要性と効果」を科学的に解説し、既に多くの良書が存在する。

②は実際に多くの成果を上げているプロによる書籍が多く登場しており、こちらも説得力がある。

③の増加は最近のトレンドといえるだろう。ダイエットはいつの時代も話題になるが、運動や食事を通じたビジネスパーソン向けの書籍は大きなマーケットが存在するように思う。

「適度の運動」は間違いなく、精神の鍛錬につながる。筆者はバドミントン愛好家であるが、活動を通じて、「運動の素晴らしさ」と周囲の方々から「心の大切さ」を大いに学んでいる。

「働き方改革」の要素には、運動を通じた「身体」と「心」を鍛える項目が入っているように思う。

次号は、ビジネスパーソンにとっての「見た目」というテーマでお届けする予定である。乞うご期待。

※1 http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/sports/1381922.htm

※2 http://www.jmca.jp/column/tu/tu68.html

1『仕事で結果をだす人のフィジカルルーティン』山本忠雄著/日本経済新聞出版社/2016年8月/850円+税

多くの有名アスリートを指導してきた名トレーナーによる、ビジネスパーソン向けのフィジカルコンディションの整え方の指南書。一時ブームにもなった「ルーティン」の考え方に基づき、身体の動かし方を指導している。身体を動かすことの重要性を痛感する1冊。

2『結果が出せる! 評価が上がる! ビジネスマンの「カラダ再生」プログラム 』阿部雅行著/幻冬舎/2017年1月/800円+税

本書は、さまざまなビジネススキルの根幹は「身体の質」であり、それを高めることで、ビジネスパフォーマンスが最大限に発揮できると説く。今回の記事にピッタリの書籍である。主要ターゲットは40代だが、幅広い世代にとって参考になる内容だと思う。

3『定年後が180 度変わる 大人の運動』中野ジェームズ修一著/徳間書店/2017年8月/1380円+税

ストレッチやダイエットなど数多くの著作で知られるフィジカルトレーナーが手掛けた中高年のための注目の運動本。運動の基本や種類別のストレッチの解説など専門家ならではのアドバイスが得られる。40代以上のビジネスパーソンにお勧めしたい。

4『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』Testosterone(テストステロン) 著/自由国民社/2016年1月/1200円+税

筋トレで40キロのダイエットに成功した著者による、筋トレを通じた課題解決本である。世の中の99%の問題は筋トレとプロテインで解決できるという主張は痛快。男女問わず筋トレ愛好家は増加しているが、読めば愛好家のみならず前向きな気持ちになれるのでは。

5『東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?』東京大学運動会ボディビル&ウェイトリフティング部著/星海社/2017年4月/900円+税

筋トレは心身を鍛えるうえでも大いに取り組む価値があると思う。「 勉強力」は「筋力」である、という主張もユニーク。特に若い方に読んでいただきたい。

6『どんなに忙しい人も必ずやせるビジネスマンの最強ダイエット エグゼクティブ・ダイエット』土井英司著/マガジンハウス/2017年5月/1200円+税

出版プロデューサーである土井氏が執筆した超効率ダイエット本。「食事への工夫(1日2食)」+「筋トレ1日5分」でやせられるという、短時間で高いリターンを得る手法が満載。実は私も本書のやり方を取り入れている。

7『ハリウッド式 THE WORKOUT 分単位で自分史上最高の身体をつくる 脳と身体のコネクトメソッド』北島達也著/ワニブックス/2017年8月/1300円+税

1万人以上を指導してきたフィットネストレーナーの「神の7秒間メソッド」を学べる1冊。一流の人は身体づくりに気を使っていることが分かる。「短時間で効率よく」という「北島メソッド」はぜひ知っておきたい。

8『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン著/NHK出版/2009年3月/2100円+税

2009年の書籍だが、良書につきぜひ紹介しておきたい。運動をすれば脳が育つことを解明し、「スポーツ」「脳科学」の両面の観点から大きな注目を集めたベストセラー。著者は日本運動療育協会の顧問も務めている。

9『GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教える トレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』ジョン J. レイティ、リチャード・マニング著/NHK出版/2014年12月/2200円+税

前述8の著者による、こちらも実に興味深い1冊。どんなにコンピューターが進化しても、人間の身体は<人類1.0>でほとんど進化していない。「ライフスタイルを野生化すべき」は説得力がある。

月刊 人材教育 2017年11月号